屋内型トランクルームに加えて、コンテナや物置等を含めたセルフストレージ市場は、アメリカでは1970年代から広まり始めており、現在では10世帯に1世帯が利用する一般に浸透したサービスとなっています。
その一方で日本で初めてトランクルーム事業がはじまったのはアメリカから遅れること10年、1980年代に入ってからでした。
しかし、当時の日本にあったのは倉庫業者が運営するタイプ(現在で言う認定トランクルーム)であり、利便性は決して良くはありませんでした。その後、日本でも自由に出し入れできるレンタル収納スペースタイプが誕生し、その運営に参入する事業者数、施設数が増えると共に、国内の市場規模は増加の一途を辿り今日に至っています。
そんな中で業界の健全な発展とトランクルームの認知度向上を目的に設立されたのが、今回紹介する三大団体です。
一般社団法人日本レンタルボックス協会
Japan Rentalbox Society(JRS)
コンテナやトランクルームなどのレンタルボックス事業の安全かつ健全な発展を目指して設立された団体です。
2005年1月に設立されたレンタルボックス事業者連絡協議会を前身とし、その後2006年7月の有限責任中間法人日本レンタルボックス協会の改組を経て、2009年9月に現在の一般社団法人へと移行しました。
正会員として株式会社マリンボックスをはじめ43社が加盟し、賛助会員21社が賛同しています。
また、この協会には「セルフストレージを日本中に普及させることをミッションとする」収納戦隊ハコレンジャーというマスコットキャラクターがいます。
一般社団法人レンタル収納スペース推進協議会
Rental Storage Association(RSA)
レンタルコンテナ、トランクルーム等のレンタル収納サービス事業の発展と消費者保護を目的として設立された団体です。
レンタル収納スペースサービスの利用者である一般消費者が、常に安心・安全に収納スペースを利用できるよう、様々な課題を協議し、消費者保護とサービス向上を目的に消費者への情報提供にも力を入れています。
2003年5月に設立されたレンタル収納スペース推進協議会を前身とし、その後の2010年10月に一般社団法人に組織変更しました。
その後の2012年5月にはアメリカ業界団体SSA(セルフ・ストレージ・アソシエーション)及び、アメリカ業界団体ISS(インサイド・セルフストレージ)と提携しています。
正会員としてマリンボックスをはじめ41社、賛助会員、海外会員 26社が加盟しています。
特筆すべきは、安心・安全な施設を運営する会員事業者へRS推奨マークを付与していることです。このマークですが、当初はビルドイン型の屋内型トランクルーム限定でしたが、2019年7月より、コンプライアンスが徹底され利用者の安心・安全が確保されているコンテナ型施設への推奨マーク付与を開始しています。
一般社団法人日本セルフストレージ協会
JAPAN SELF STORAGE ASSOCIATION(JSSA)
2010年に設立されたトランクルーム・レンタル収納・貸しコンテナ運営をサポートしている業界団体です。
会員になることでコンテナやカギ・保険やセキュリティなどの賛助会員が取り扱うセルフストレージ運営に必要なものをお得に購入できるメリットがあります。
また、セルフストレージ業界最大の事業者向け情報源として会員企業に対して様々な情報を提供しているほか、時には政府、地方自治体、関係諸機関へ対し、セルフストレージ業界を代表して要望を伝える役割も担っています。
マリンボックスをはじめ、多くのトランクルーム事業者が加入しており、その数は42社にのぼります。